情報技術産業において、さまざまな案件~目的を達成するための計画策定から遂行まで行う一連の流れのことを「プロジェクト」と言います。そして、その案件を管理する人を「プロジェクトマネージャー」、遂行管理することを「プロジェクトマネジメント」と言います。
GAFAMやビッグ・テックと呼ばれる企業が世界のトップと言われていた昨今の情報技術産業界。そんな、トップですら脅かす勢いで次世代の情報技術産業が登場しようとしています。皆さんの身近にあるスマートフォンの中にあるソフトウェア群も、ネット上のサービスも、ひとつひとつが「プロジェクト」の結果で生み出されたもの。
世界中のビジネスが、ソフトウェア開発がコアといっても過言ではないのですが、その開発をささえるプロジェクトマネージャーはいつも人材不足と言われています。
「ソフトウェアやサービスに溢れているのだから、たくさん居る開発者がプロジェクトマネージャーに成長しているのでは?」と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。
歌手とタレントマネージャーの仕事が違うように、開発者とプロジェクトマネージャーもまた同じ業界に居て全然異なる仕事なのです。マネジメントをするのにあたって、現場を知っている利点は大きいです。しかし、プログラムスキルがない人でもプロジェクトマネージャーになることはできるのです。
そんな、プロジェクトマネジメント。そのノウハウやナレッジも公開されており、未来の開発者やマネージャーに向けて情報が公開されています。そのひとつが『PMBok』。
『PMBOK(Project Management Body of Knowledge)』とは、とは、プロジェクトマネジメントに関する知識や手法を体系化してまとめたナレッジ集。アメリカの非営利団体PMI(Project Management Institute/プロジェクトマネジメント協会)が発行している「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」という書籍としてまとめられています。
PMBokでは、プロジェクトを成功させるために必要な10の『知識エリア』と5つの『プロセス群』からなる49のプロセスを定義しています。『知識エリア』とは、プロジェクトマネージャーが持つべき専門的な知識やスキル。例えば「統合管理」「スコープ管理」「時間管理」「コスト管理」などがあります。『プロセス群』とは、プロジェクトのライフサイクルに沿って実施される一連の活動で、例えば「開始」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」などがあります。
プロジェクトマネージャーを目指す方、開発から業務としてプロジェクトマネージャーとして白羽の矢を受けた方、ゼロからプロジェクトマネージャーを目指してみる方、ぜひこのPMBokを参照して自己研鑽を積んでみてはいかがでしょう。
PMBokを活用するメリットは以下。
- プロジェクトマネジメントの世界標準(事実上の標準)として認められているため、国際的に通用する言葉や手法を学ぶことができます。
- プロジェクトマネージャーに求められる知識やスキルを網羅的に理解することができます。
- プロジェクトの目的や範囲を明確にし、品質やコストや納期などの要求事項を満たすことができます。
- プロジェクトに関わるステークホルダー間のコミュニケーションや協力を円滑にすることができます。
- プロジェクトマネージャーとしての信頼性や価値を高めることができます。
(たけぽん@NECO家)
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