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流行りの『オンライン診療アプリ』について調べてみた

コロナウイルス感染症で利用が急激に加速したというオンライン診療。しかし、その実態を知る人は意外に少ないのではないでしょうか。かくいう自分も、オンライン診療が加速しているとは聞きつつもそれがいったい何ができるのかという事すら知らないありさま。

そこで、スマートフォン向けオンライン診療アプリの中からダウンロード数の多い、人気アプリ2種類について、調べてみました。

オンライン診療・服薬指導アプリ『CLINICS(クリニクス)』

~導入実績No.1を納得させるサポート体制が魅力的

『CLINICS(クリにクス)』は、株式会社メドレーによるオンライン診療システム。2016年の提供開始以来、全国の診療所や大学病院などで採用され、Andorid版のクライアントダウンロード数は5万件を超え、AppStoreメディカルカテゴリでも1位を取得。オンライン診療システムとしての導入実績No1をうたっています。

アプリにはオンライン診療に必要な機能が一貫して搭載

アプリの機能は、24時間可能の診察予約受付、事前問診にビデオチャットによる診察、クレジットカードによる会計決済、処方箋の配送サポート、服薬指導を実装。患者側にとって、オンライン診療に必要なサービスがこのアプリ単体で一貫して利用できるのが魅力です。

医師が参加した開発、医療機関と患者向けに独立したサポート体制

アプリの開発には、複数の医師が参加し、輪唱による活用事例をもとにしたシステム改造をつづけていることで、医療現場が利用しやすいユーザビリティの高さを売りとしています。医療機関向けの専門チームによるサポートと、患者向けのサポートデスクを用意。医師と患者双方が安心して利用できる体制も整えられています。

複数の認証を取得している強み

個人情報保護の認証マークである「TRUSTe」や国際標準規格の情報セキュリティ体制に対する認証(ISO/IEC 27001:2013)を取得。また、オンライン診療システムとしては唯一のクラウドサービスに関する国際的な情報セキュリティ認証(ISO/IEC 27017:2015)を取得しているのも強み。

医療機関のシステム利用料は月額1万、導入費用は要見積もり、患者負担は無料

システム利用料は月額1万円。ただし、200床以上の病院は別途問い合わせが必要。初期費用・導入費用は要見積もり。サービス利用料金は、患者自己負担金額の3.45%で、この額にクレジットカード会社の決済手数料が含まれます。患者からのシステム利用費用は無料で、医療機関のシステム利用料に含まれるのも魅力です。

⇒CLINICSオンライン診療の価格
https://clinics-cloud.com/online/price

アプリ情報(2020年11月時点)

インストール数:Android版50,000以上 iOS版情報なし
バージョン:Android 1.7.4 iOS 3.4.0
Android要件:5.0 iOS要件:iOS12.0以降

オンライン医療サービス『curon(クロン)』

~初期費用・月額費用無料の導入閾値の低さと配送サポートが特徴

『curon(クロン)』は、株式会社micinが提供するオンライン医療サービス。2016年4月にスマートフォンと人工知能を活用した遠隔診療の安全性を検証する実証研究としてスタートしたサービス。患者はスマートフォンにより予約・問診・診療・決済・医薬品配送を完結できます。また、ビデオ通話による服薬指導にも対応しています。

医療機関の初期費用・月額費用が無料、患者のシステム利用が有料

システム利用費用は、初期費用と月額費用が無料。サービス利用料は、患者自己負担金額の4%で、この中にクレジットカードの決済手数料を含んでいます。また、患者側のシステム利用料は診察1回あたり330円(税込)

本年5月には調剤業務を実施する薬局向けに「curon(クロン)お薬サポート」サービスの提供も開始。新型コロナウイルス感染症流行下において需要が急増する「電話での服薬指導」をサポートし、オンライン服薬指導に求められるビデオ通話機能もサポートしています。

ヘルスデータを活用

血圧や血糖値など、スマートフォンに記録されるヘルスデータや、オムロンの血圧計のヘルスデータとの連携が可能。医師が診療時にデータを参照することができます。

医療機関向けの豊富な機能

医療機関向け機能は、細かい設定が用意されています。時間帯あたり診察する患者数設定、予約時の予約料の請求可否、オンライン診療で良く診察される疾患への医師監修問診票、オリジナル問診票の複数管理、問診票へのスマホからの写真共有、問診票のPDF化、ビデオ通話による診察システム、クレジットによるオンライン決済機能などを搭載しています。

また、院内処方に対する宅配業者への自動集荷依頼や宛名ラベルの印刷、追跡サービスが利用可能など、配送システムの充実も魅力的です。

アプリ情報(2020年11月時点)

インストール数:Android版10,000以上 iOS版情報なし
バージョン:Android 3.80.0 iOS 3.80.0
Android要件:4.4 iOS要件:iOS10.0以降

アプリから医療機関を選ぶことはできませんが……

機能としては同じような機能群を搭載していても、医療機関や患者のどちらがシステム利用料を支払うのかには性格の違いが出ています。患者からすると、利用する医療機関がどのシステムを利用しているかという観点からでしかアプリを選ぶことはできませんが、どういうシステムを取り入れているのかという部分においては、参考になるのかもしれません。

(報道局・原武士)

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