厚生労働省による国民の健康・栄養調査によると、日本における糖尿病患者は1000万人以上、糖尿病予備軍を合わせると2000万人ともいわれています。とくに、おっさんともなると糖尿病という言葉はより身近に迫っている大問題です。
が、そんな糖尿病がウェアラブルデバイスによる健康管理で改善されたという研究結果が発表されました。
糖尿病管理アプリ『Health2Sync』が13日に行った発表では、臨床研究の結果『Fitbitウェアラブルデバイス』と『Health2Sync患者管理プラットフォーム』を組み合わせることで、ユーザーが2型糖尿病(T2DM)の症状をより適切に管理できることを実証したとのこと。
台湾にある4つの糖尿病クリニックで、18-60歳の95人の参加者を対象に行われた研究において、HbA1C、空腹時血糖、LDL-Cの低下、血糖測定頻度の上昇など主要指標の平均値が大幅に改善したといいます。これは、糖尿病管理プロトコルとソリューションを搭載したFitbitウェアラブル使用の貴重な概念実証である、とのことです。
■研究結果
* 平均糖化ヘモグロビン(HbA1C)が0.33%減少、週に少なくとも150分の中強度から高強度の活動をした患者では平均HbA1C(注2)が0.66%減少
* 平均空腹時血糖(BG)は10.92 mg/dL減少
* 平均低密度リポタンパクコレステロール(LDL-C)は11.55 mg/dL減少
* 一部の患者で体重が最大2キログラム減少
* 一部の患者で中強度から高強度の活動の頻度が週に7.03回に増加
適切な運動や食事を自分一人でキープするのは難しいもの。糖尿病を含め、健康に興味がある諸兄は、この機にウェアラブルデバイスの恩恵を試してみてみるのも良いかもしれません。
(報道局・原武士)
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