『ヨルシカ』
ギターと作曲担当の「n-buna」さんと、ボーカルの「suis」さんによるバンド『ヨルシカ』。
青臭い、泥臭い、でも、誰もが経験した青春時代の叫び、人生の中で常に叫び続けている不器用さ、どうしようもないコトがわかっていても叫ばずにはいられない、嘆かずにはいられない不条理感、そういう気持ちを、青く白く熱く冷たく、涙ながらレンズ越しにえぐるように表現する作品たち。そんな魅力が詰まったバンド『ヨルシカ』。
送り出される作品群はテーマごとに玉虫色の世界とヨルシカらしさを魅せてくれます。
インパクトを後押ししたのはMVだった
俺がヨルシカを猛烈に意識したのは「言って。」のMVを見たときでした。
リアルな背景と白黒モノクロの愛嬌のあるキャラクターが自然で躍動的に動くMV。映像クリエイターは大鳥さん(@otori0704)。
n-bunaさんはボカロPとしての活動していた時から、すでにたくさんのファンがいたのですが、ボーカルのsuisさんとタッグを組んで「ヨルシカ」となったことで100万パワー+100万で200万パワーに。そこに大鳥さんのMVによるインパクトが加わり2倍の400万パワー。さらに3倍の回転数を加えて1200万パワーだーーーってな感じなのです。はい。
見たことないって人はいないとは思いますけども、改めて「言って。」のMVを見ていただきましょう。久しぶりにみるとやっぱ、いいっすね。エモいですね。
歌詞の内容を考えると涙が止まらなくなりそうなんですけれども、映像と風景の雰囲気は全然そういう気配を感じさせなくて。でも歌声の奥にある泣きのビブラート、カットインされる黒。何度も繰り返されるのにひとつとして同じ言い方ではない「言って。」というセリフのパワー。初めてこのMVを見た時に「まじか」と、思わずつぶやいたのを覚えています。
「もっと」の最期の表情
気づいたら泣くっしょ
そして、そのしばらく後に発表された「ヒッチコック」。「言って。」と合わせてこの2曲を聴くと、2時間くらいの舞台を見たかのような気持ちになります。suisさんの演技力、n-bunaさんのシナリオ力・演奏、そして大鳥さんの演出力。厄介な年代が抱えるあの感覚を痛いぐらいに思い出させてくれて、聞き終わった後には思わずスタンディングオベーションをしたくなるほど。
この2作品を見てヨルシカの世界観を分かったつもりでほかの曲を聴くとまた全然違うインパクトを感じさせてくれます。まさかいないとは思いますが、まだ聞いていないという人がいたら、ぜひほかの曲も聞いていただきたい。そして衝撃を受けていただきたい。俺が受けた衝撃をあなたも受けるがいいです(←
ヨルシカ3rdアルバム『盗作』 2020.7.29
そうそう、もともとこの記事を書こうと思ったきっかけがあるんです。それがこれ。ヨルシカの3rdアルバムが発表になったのです。すでに数曲Youtubeには曲が紹介されていますが、suisさんの演技力に、n-bunaさんの幅広さとブレなさに感嘆しかないです。
動画も、攻めてます。
パソコンで見るとわかると思いますが、こんな比率の動画、デジタルサイネージ以外では初めて見たわ!!
ヨルシカがどんな舞台を見せてくれるのか、今後も楽しみです♪
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